少々前に近所の本屋さんに『小学生 夏の課題図書』というコーナーが開設されておりました。
 娘も、もう少ししたら小学生だし、どんな本があるのかな?と、何冊か手にとっていたのです。
 今日は、そのコーナーのなかにあったこちら。
『世界がもし100人の村だったら』をご紹介してみたい。
世界がもし100人の村だったら 総集編 POCKET EDI (マガジンハウス文庫 い 1-1)世界がもし100人の村だったら 総集編 POCKET EDI (マガジンハウス文庫 い 1-1)
池田 香代子 マガジンハウス

マガジンハウス 2008-10-01
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 小学生でも読める大きな文字で書かれており、10分程度で読めると思うのですが、なかなかどうして侮れないのです。

 『世界には67億人の人がいますが、もしそれを100人の村に縮めるとどうなるでしょう。』から始まる絵本なのですが、いろんなことを考えさせられます。

 たとえば、次のようなことが記されています。

 すべての富のうち1人が40%をもっていて49人が51%を、50人がたったの1%を分けあっています。

 銀行に預金があり、財布にお金があり、家のどこかに小銭が転がっているならあなたはいちばん豊かな8人のうちの1人です。
 自分の車をもっているならいちばん豊かな7人の1人です。

 村人のうち1人が大学の教育を受け18人がインターネットを使っています。けれど、20人は文字が読めません。

 もしもあなたが嫌がらせや逮捕や拷問や死を恐れずに信条や信仰、良心に従って、なにかをし、ものが言えるなら、そうでない48人より恵まれています。

 これらを読んでいると自分がいかに豊かな環境のなかにいるのかが分かります。
 私たちが当たり前のように思っている環境って、かなり贅沢なものなんですね。
 戦争や拷問などに恐れないで生きることでさえ当たり前ではないというのは、今の日本では考えられない。
 地球には、様々な国に様々な境遇の人がいることさえ、なかなか考える余裕がない私には、かなりインパクトがありました。 

 この本には、『たべもの編』や『子ども編』も収められており、その部分についても非常に勉強になります。 

【たべもの編より】

 村びと100人のうち33人はビタミンやミネラルが足りないために、思うように働いたり遊んだりできません。

 日本のわたしたちは世界でいちばんたくさん食べのこしを捨てています。
わたしたちが捨てる食べのこしは、年に2000万トン以上です。
 世界の食糧援助量は、年に1000万トンです。

【子ども編より】

 世界の子どもがもし100人だったら生まれたことが役所などに届けられない子どもは55人か、あるいはそれ以上です。

 世界の子どもがもし100人だったら30人は、栄養がじゅうぶんではなく22人は、予防接種を受けられません。8人は、5歳まで生きられません。障害をもっている子は7人です。

 人は平等ではない。とはいえ、生きていくための必要最小限の栄養も摂取できない人がいると思えば、お腹いっぱい食べて、残ったものを捨てる人もいる。
 世界の子どものうち30%は栄養不足で、幼くして餓死する子どもも多数いるのです。
 そのような事実を認識したうえで暮らしていかなければいけないな。と思いました。

 このような不平等を無くしていくためには、この本の題名でもある『世界がもし100人の村だったら』という考え方が必要なのかな。
 もしも100人の村に自分が生活していて、お隣さんが食べものが無くて困っていたら、食べ物を分け与えるんじゃないでしょうか。今の日本だったら。

 遠い国の情報というのは以外と知らないもの。まずは、それらを正しく知り自分に何ができるのかを考えたい。
 普段の暮らしも見直さなければいけないですね。私は。

 この本に出てくる数字については巻末に出典と根拠がまとめられており、詳しく知りたい方は、そちらを見て頂くとよいと思います。

 これは政治家の皆様にも読んで頂きたい1冊。

 ドネラ・メドウズは言いました。
 貧しい人びとがしあわせになるためには金持ちになる必要はない、5つのことが満たされればいい、と。
 1つめは、きれいな空気と土と水
 2つめは、災害や戦争のためにふるさとを離れなくてすむこと
 3つめは、予防をふくむ基礎的な医療をうけられること
 4つめは、基礎的な教育をうけられること
 5つめは、伝統文化に誇りをもち、それらを楽しむことができること

 すべての人々が笑顔で暮らせる世界がいいな。