元読売巨人軍のエース、桑田真澄さんの著書。心の野球。
 サブタイトルが『超効率的努力のススメ』ということで、要領よく最低限の努力で最大限な効果を得ましょう・・・。という内容なのかと思ったのですが、なかなか深い人生論でした。

 私のような凡人でも勇気づけられる内容が盛りだくさん。
 そのなかから5つほど、ご紹介いたします。
 

1.『表の努力』と『裏の努力』を両立できてこそ、努力は報われる。
 『表の努力』とは、プロ野球選手なら、ランニングをしたり、ピッチングをしたり、要するに技術・体力をつける練習のこと。ビジネスマンならば専門的な勉強などでしょう。
 『裏の努力』とは、トイレ掃除だったり、挨拶や返事であったり、ゴミが落ちていたら拾うことだったり、玄関先で靴が乱れていたら揃えることだったり・・・。と、これをやったからといって本業の力がつくわけではないようなこと。
 しかし、この『裏の努力』、人の見えないところで善い行いをするということは、運とツキと縁を貯金してくれると著者は信じているということです。

 私も、このような『裏の努力』というのは、何となく神様が見ていてくれるような気がしていますので、ここ数年は意識して行うようになりました。
 表の努力を忘れて、神頼みだけにならないように気を付けなければ。何事もバランスですね。
  
2.人生も野球もうまくいかないのが当たり前。『超マイナス思考』で物事に向き合う。
 人生というのは、楽しいと思うから苦しくなるのだ。人生はつらいものだ、うまくいかないのが当たり前、という発想から入っていけば、つらいことが起こってもダメージは最小限で食い止められる。
 人生は、常にイヤなことの連続なのだから、耐え忍ぶことが大事。

 まさに、人生は修行!上手くいかないのは、神様が与えた試練なのだっ。的な考え方が、ほんの少し、身についてきた私です。
 たとえば、嫁と喧嘩したときや家事の手伝いをするときなどは、このフレーズを思い浮かべるようにしてみよう。

3.毎日コツコツ努力していると、人間はある日突然、成長する。
 努力を重ねて、地道に練習して、あるときふっと克服する。
 階段の形のグラフだと思ってほしい。試行錯誤を重ねても、あるところまでは、変化なくまっすぐ進んでいく。そして、いきなり垂直に伸びる。
 そのあとはまた変化なくまっすぐに進み、ふっとまた上に伸びる。その繰り返しだ。
 
 小さいころの自転車乗りなんかもそうですね。いくら練習しても乗れなかったのに、あるとき急に乗れるようになる。
 諦めずに、毎日。コツコツと継続していく。その積み重ねが大事なんですね。

 近頃、何事においても成長が止まったままな感じの私ですが、毎日の努力が足りないのかも。反省です。

4.仕事を通して自分を磨いていくのがプロフェッショナル。
 野球選手であろうと、サラリーマンであろうと、大工さんであろうと、一人ひとりに役割がある。その役割を全うする、仕事を通して自分を磨いていくのがプロフェッショナル。

 プロフェッショナルの代名詞のようにイチローのエピソードが使われますね。たとえば、攻守の交代は駆け足で行うこと。自分のグラブを丁寧に自ら磨くこと等々。
 しかし、私たちビジネスマンでも、それはできるはず!
 仕事を通じて自分を磨く。そんなビジネスマンを目指して日々、頑張ろう。

5.原因があって、結果がある。サボったら、サボっただけの結果しか出ない。
 野球だけじゃなくても、すべて因果応報なんだと思う。原因があって、結果がある。努力するから成果が出る。サボったら、サボっただけの結果しか出ないし、うそをついたら、そのしっぺ返しがくる。毎日頑張るからこそ、その努力はいつか日の目を見る。

 善い行いをすれば、善い行いで返り、悪い行いをすれば、報いで返る。
この原理原則を常に意識して行動したいものですね。
 寒い季節になって早く起きるのも億劫になってきましたが、頑張っていきたいと思います。


 一心不乱に、根性!気合だ!的な努力では意味がない。努力するにも、目的は何で、それを達成するためには、どのような順序でやっていけばよいか、効率的な方法は・・・。等々を考えながら日々の努力を怠らないことが、成長する秘訣なんですね。
 努力に近道なし。小さなことからコツコツと。

心の野球―超効率的努力のススメ心の野球―超効率的努力のススメ
桑田 真澄

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