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本多静六の著・私の財産告白を読みました。
元祖・お金持ち本・・・。と思って読んでいたのですが、貯金、投資云々よりも人生訓が素晴らしかったので紹介致します。
近頃、巷に出回っている、薄っぺらいビジネス書を100冊読むよりこの本をお勧めします。
仕事への取り組み方、幸福についてなどなど、大変、参考になります。
辛くても、苦しくても真面目に頑張っていこう!という気持ちになりますよ。
私は、『幸福と財産』のお話を大変興味深く読ませて頂きました。親として我が子に残さなければいけないことを真剣に考えてみたいものです。
まあ、財産は、心配しなくても残してあげられないとは思いますが。
以下、印象に残ったお言葉集です。
◆子孫の幸福と財産
『幸福とはなんぞや』という問題になると、少しやかましくなるが、それは決して親から譲ろうと思って譲れるものではなく、またもらおうと思ってももらえるものでもない。
幸福は、各自、自分自身の努力と修養によってかち得られ、感じられるもので、ただ教育とか財産さえ与えてやればそれで達成できるものではない。健康も大切、教育も大切、しかし、世間でその中でも最も大切だと早合点している財産だけは全く不用で、それよりももっともっと大切なのは、一生涯絶えざる、精進向上の気魄、努力奮闘の精神であって、これをその生活習慣の中に十分染み込ませることである。(P61)
◆失敗は人生の必須課目
『失敗なきを誇るなかれ、必ず前途に危険あり。失敗を悲しむなかれ、失敗は成功の母なり。禍を転じて福となさば、必ず前途に堅実なる飛躍がある。』
失敗は社会大学における必須課目である。私は、この大切な課程を経たものでなければ本当に成功(卒業)ということはないと考えている。
失敗の経験がないと誇ることは、すなわち、必須課目を修めていないと威張るようなもので、全く意味をなさないのである。(P121)
◆仕事の面白味
職業を道楽化する方法はただ一つ、勉強に存ずる。努力また努力のほかはない。
(中略)何人も自己の職業、自己の志向を、天職と確信して、迷わず、疑わず、一意専心努力するにおいては、早晩必ずその仕事に面白味が生まれてくるものである。
一度その仕事に面白味を生ずることになれば、もはやその仕事は苦痛ではなく、負担ではない。歓喜であり、力行であり、立派な職業の道楽化に変わってくる。(P187)
◆天才恐るるに足らず
平凡人はいついかなる場合も本業第一たるべきこと。本業専一たるべきこと。一つのことに全力を集中して押しすすむべきこと。これが平凡人にして、非凡人にも負けず、天才にも負けず、それらに伍してよく成功をかち得る唯一の道である。
しかも職業上の成功こそは、他のいかなる成功にもまして、働くその人自身にも、またその周囲の人々にも人生の最大幸福をもたらすものである。
人生即努力、努力即幸福、これが私の体験社会学の最終結論である。(P206)
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