デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
藻谷 浩介

角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-06-10
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 今回は、昨年話題となった、こちらの本を読んで、2050年(私は生存していれば80歳なのですが)の日本について考えてみたいと思います。
 まず、本のポイントを抜き書きしてみました。

◆『デフレの正体』ポイント

『人口ボーナス(生産年齢人口が年々増加している状態)』と『人口オーナス(生産年齢人口が減少に転じ、高齢者が急増している状態)』と呼ばれるものですが、その影響たるや、景気の波を簡単に打ち消してしまう威力がありますし、景気循環に対処するための各種方策はこれにはまったく通用しません。(P116)

首都圏で起きているのは、『現役世代の減少』と『高齢者の激増』の同時進行です。そこでは、企業に蓄えられた利益が人件費増加には向かわない。現役世代減少に伴い従業員の総数が減少しているので−もう少し分かりやすく言えば定年退職者の数が新卒採用者の若者の数を上回るので−少々のベースアップでは企業の人件費総額は増えません。(P102)

 出生率は出生者数を増減させる二つの要因の一つにすぎません。もう一つ、出産適齢期の女性の数という絶対的な制約要因があるのです。そしてそれは20-40年前の出生者数がそのまま遅れて反映されるものであるために、後付けでいじることはできません。
 その出産適齢期の女性の数ですが、今後20年間で少なくとも三割程度、40年間には半数近くまで減少してしまいます。(P191)

 いまの年間110万人程度の出生者数を20年後にも維持したければ出生率を現在の1.3程度から1.8まで、40年後にも維持したければ2以上にまで戻さねばなりません。(P192)

◆2050年の日本とは!

その1.なんでもかんでもデリバリーOK
 日本の人口も約9,000万人になり、私の周りもおじいちゃん&おばあちゃんばかりになりました。まあ、私も今年80歳となりますが。
 また、高齢者はなるべく歩きなさい的な国の健康促進キャンペーンの成果でしょうか。満70歳を超えると自動車運転免許証の更新ができなくなした。
 そのため、体調が良い日は、近くのスーパーマーケットまで散歩を兼ねてお買いものに行きます。しかし、多くの方は、デリバリーで買い物が定番になりました。
 私の若かりし頃は、デリバリーといえばピザくらいしか思いつきませんでしたが近頃では、和食、洋食、中華なんでもござれです。しかも1食分から配達OK。
 私は本が好きなのですが、これもインターネットで注文します。支払いもネットです。便利な世のなかになりました。
 そのおかげで、健康フーズの『タワミ』という企業が上り調子なようで、95歳になられる会長が昨年の都知事選で勝利しておりました。
 『誰もが120歳まで健康に生きられる社会つくり』がスローガンで、高齢者層の圧倒的な支持を受けたようですね。近頃の社会は高齢者に厳しいですからね。

その2.移民の方が大変多くなりました
 近頃、散歩で街に出てみると本当に外国人の方が多く見られるようになりました。中国の方、韓国の方、ブラジルの方、ロシアの方・・・。
 若い人=外国人。というほどよく御見かけします。
 これは、国が近頃ちからをいれている政策の成果でしょう。
 若い移民の方を積極的に受け入れる方針のようです。確かに、日本人の若い人。働ける人がいませんので、ここは、外国の方に頑張ってもらうしかないのでしょうね。
 おかげで、国際結婚も大幅に増えました。
 私の知り合いでも、子どもが韓国の方と結婚した方が見えます。外国の方と結婚し、日本に住むと国からの手厚い補助があってよいそうですよ。
 教育費、医療費は、子どもが高校卒業まで無料。所得税や住民税の控除もあるらしい。
 この政策が功を奏して、少子化にはどめがかかり、元気な日本が再生するといいですな。
 未来の日本は、移民の皆様にかかっていると言っても過言ではない。

その3.言わずと知れた超老人大国ですが、老人にはチョー厳しい社会です
 年金制度も近頃は怪しいものです。まあ、私の若い頃も同じようなものでしたっけ。
支給開始年齢は75歳からとなりました。その代わりといってはなんですが、75歳になると『日本平和ボート協会』なる団体から『豪華客船でいく世界一周旅行に無料でご招待』というチケットが届きます。
 これは、約3ヵ月かけて世界中を豪華客船『安楽丸』で旅するものなのですが、その旅行から帰ってきた方のお話は聞いたことがない。という不思議なもので、別名、『おばすて山政策』と言われています。
 しかし、日本政府は、この団体との関係は一切否定しています。

 また、厳しいといえば医療費。昔は1割負担だったように記憶しておりますが、もう遠い昔のように感じます。現在の医療費負担率は5割。年寄りに対して、この負担率は厳しい。病気になったら死ねと言わんばかりです。
 定年退職もほとんどの企業が75歳となりました。まあ、元気に死ぬまで働いて、働けなくなったら、ポックリ死んでね。国は財政が厳しいのだから。という本音がミエミエで哀しくなるのですが、ぼやいていても仕方ない。明日は明日の風が吹く。そんな心境のこの頃です。

※内容はすべてフィクションですっ