5月初旬に北海道電力の泊原発が定期検査入りで停止。  関西電力大飯原発も再稼動せずということで、遂に、稼動している原発がない状態で、暑い夏に突入という事態になりそうです。  脱原発社会の始まり!などと浮かれているあなた。ちょっと待って! 『脱原発』耳障りはよいのですが、原発を停止するのもタダじゃあない。  日本の昨年の燃料費の増加は、前の年と比べると約4.4兆円。そのうち原発停止が影響したと思われる増加は約3兆円程度ということです。 なぜこんなに燃料費が増加するかというと原発が稼動しない分をまかなうために石油、火力などの燃料に頼らざるを得なくなるからです。  発電の約30%を原発に頼る日本。今年の夏は、原発稼動ゼロですから昨年度より更に、燃料費のコストアップは必至です。 『この夏は、昨年よりも気合を入れて節電しよう。それで電力が足りるのであれば日本は脱原発社会に向けて大きく前進!』なんてのん気に言っている方々は この毎年約3兆円というコストをどう思いますか。安全のための費用なら安い??  また、各企業には、昨年以上の節電の要請が政府からあるでしょう。経済成長率が毎年1%にも満たない現在の日本には、これは大ダメージ。 昨年よりも厳しい規制。土日操業やラインの停止は今年もあたりまえのようにあるでしょう。 そのために各企業がこうむる損失や従業員の賃金低下は日本経済の足を引っ張りまくるでしょう。  話はまたまたコストに戻りますが、毎年3兆円。安全のためには安い!という金額ではないでしょう。  今後、新興国でもますます化石燃料の需要が増加します。ということは更に燃料費は増加するはず。    1000年に一度の地震津波への安全性かコストか・・・?  私は、原発を稼動させつつ、原発の新たな基準つくり、安全対策の実施を並行させていくほうが現実的ではないかなと思う。  東日本大震災級の災害なんて確率からすればほとんど発生しない。  万が一発生した場合も当然考慮して安全対策、たとえば非常用電源の浸水防止対策の実施する。これには、それほど時間はかからないと思うのですが如何でしょうか。    2012年『脱原発』で日本は最も失われる10年に突入しました。  10年後こんな風に振り返られる年になりそうな予感がします。  ⇒池田信夫blog