大津市で中学2年生の男子が自殺した事件について連日報道されていますね。
 男子生徒が自殺までしなければならなかったということは学校、警察などに様々な問題点があると思うのですが、そのなかでも『学校の隠蔽体質と危機意識の低さ』には驚いてしまいます。

◆いじめを認めない隠蔽体質が問題
 では、何故ここまでいじめを隠蔽し続けるのか。
『いじめ』を目の当たりにした先生はどのようなことを考えるのだろう。
 あくまでも私の想像ですが・・・。
1.『いじめ』を発見し上司(校長、教頭、学年主任など)に報告しても何も変わらないという諦め。
2.『いじめ』が発覚すれば、仕事量が増大+厳しい教育委員会やマスコミからの追及が待っている。
3.『いじめ』の責任を負うのは私(担任)。下から切られる(処分される)システムが怖い。
 
 組織のなかに居ると『いじめ』のような社会的な反響が強い問題っていうのは表に出しにくい。マスコミなんかにバンバン叩かれる。苦情の電話は鳴り響く。通常業務なんてできない・・・。いいことなんてないよね。と考えてしまうのも分かります。
 また、組織の上の方々は、自らの保身のために下(実際に業務を行っている人)を切ろうとする。(とかげのしっぽ切りというやつです。)
 だから、隠蔽というよりも『見てみぬふり』というのが正しいのかもしれない。『気がつかなかった』で済ませたいということでしょうね。 

◆『まさか自殺までしないだろう』という危機意識の低さが問題
 それに加えて、
1.ちょっと行きすぎかなとは思うけど、ふざけているだけのようにも見える。
2.そのうち(1学期が終われば・・・。)自然に終息していくのではないかな。
3.学校に来ているのだから、まさか自殺なんてしないよね。
 という非常に甘い考え。というか、『そう思いたい。』という気持ちが働くのでしょう。
 『まさか俺が交通事故に遭わないだろう』という人間の心理と同じなのでしょうか。

 このような体質は、これからもなかなか改善されないでしょう。
事件をきっかけに『改善』しようという気がないのが見えますよね。教育委員会は、いまだに、自殺の原因は『いじめ』もあるが、複合的・・・。なんて言ってるんですから。呆れたものです。

◆『いじめ対応マニュアル』を作成し運用するべき
 このような悲しい事件を少しでも減らすためにどんなことができるでしょうか。
 私は、これまでのように、現場の先生一人一人の能力にお任せするにも限度があると思います。
 そこで、『いじめ対応マニュアル』なんてものを作成することはできないでしょうか。
『いじめ』を学校のなかだけの問題として捉えるのではなく社会全体の問題として解決していくシステムが構築されるといいなと思うのです。

 まず、学校では、1学期中に一度はアンケートで『いじめ』についての目撃等を確認します。
証言のなかに『いじめ』に関するものがあれば、聞き取りを行う。
 アンケート内容については情報公開可能とし、教育委員会にも内容は報告する。
(こうすれば教育委員会も知りませんでした。とは言えませんよね。)
 今回のように、『蜂の死骸を食べさせられそうになっていた。』『粘着テープで口を塞ぐ』『金品の要求』『トイレで暴行』などのように凶悪なものがあれば事実関係が確認されていなくても警察に通報し、警察が捜査する。
大津市の事件でアンケートによって確認された行為は明らかに犯罪。
 先生の聞き取りで事実関係がはっきりしない場合には、警察に積極的に動いていただきましょう。
 犯罪捜査は警察がやるべきでしょう。

 真剣にいじめをなくそうと考えたら、もっとよい案もあると思います。
 児童、生徒が健やかに学校生活を過ごせる環境を望みたいと思います。 

◆我が子を『いじめ』から守る方法
 とは言え、この一件がきっかけで劇的に『いじめ』に対する環境が変化するとも思えません。悲しいですが。
 私も子を持つ親として非常に心配になります。
 学校任せでは『いじめ』が解決しないのであれば、自分の子供は自分で守るしかない。とも考えてしまいます。
 大津市の事件では、被害者の父親は本当に頑張って子供を救おうとしたと思うのですが、その努力も報われないものとなりました。
 父親は自分を責めているのでしょうね。切なくなってしまいます。

 我が子を『いじめ』から守るにはどのような方法があるのか・・・。
 思いつくものを挙げてみました。

1.何でも話し合える『信頼関係』を築く
 どんなことでも話し合える信頼関係。このような関係を築くには、日々の積み重ねしかないと思う。
どんなに忙しくても子供をほったらかしにしない。
 できるだけ学校のことを話し合う。できるだけ一緒にご飯を食べる。休日は一緒に出かける。というような『あたりまえ』をなるべく幼いころから積み重ねることが大事なのではないかな。

2.いじめる側(加害者)が全面的に悪いと教える
 いじめられる側にも問題がある。
 このような意識って皆さんには無いでしょうか。
これは絶対に間違い。『いじめ』はいじめる側(加害者)が100%悪いのです。この考え方は親も先生も徹底させて頂きたい。
 人よりも少し話すのが遅い。背が小さい。勉強ができない。などが原因でいじめる。
 からかっても言い返してこないからいじめる。
 これって本当に卑怯な行為です。
 『いじめは卑怯な行為である。』ということを徹底的に教えていく必要がある。これも幼いころからの教育が効果的なのでは。

3.『いじめ』から遠ざける、学校に行かせない
 『いじめ』が行われていると確認できた場合には、無理やり登校させない。
 とにかく学校を休ませるというのも大切ではないかと感じた。
 そりゃあ親も仕事はなかなか休めない。けれども大切な子供の命がかかっているのだから。
 子供の将来を考えれば、いじめを受けながら学校に行かせるよりも、学校を休ませて、その間に対策を練ったほうがいい。転校するのもひとつの策かもしれない。
 長い人生のなかで1年くらい浪人してもいいのではないか。命を削ってまで学校に行くことはない。

4.学校・教育委員会・警察がダメならマスコミを使え
 大津市の事件のように学校、教育委員会、警察とどの組織も役に立たない(何もしてくれない)場合はどうすればいいのか。
 今回のケースでは、これらの組織を動かすためには『ガツンと叩く』しか方法はないようだ。
 我が子の命がかかっているならばできることは何でもしなければならない。
 新聞社、タレビ局、議員の方々・・・。
 とにかく、その組織が苦手とするところに助けを求めるのもひとつの方法なのかな。


 子供を持つ親として思いつくままに綴ってみました。

 このような事件が無くなりますように。
 亡くなった男子生徒のご冥福を.心からお祈り申し上げます。